コロナ禍の現在、自宅にインターネットがつながったパソコンさえあれば仕事ができてしまう「在宅ワーク」が話題ですね。

在宅ワーク紹介サイトに掲載されている仕事も様々で、従来の就職活動に比べ仕事の応募のしやすさが気軽で、人気を獲得している要因の一つです。

そんな在宅ワークで仕事を獲得するために、アピールする材料として注目されているのがMOS資格。

在宅ワークのみならず、一般での就職活動においてもパソコンスキルを証明することができる著名な試験です。

今回は、このMOS試験を持っていることで、在宅ワークの収入は上がるのかどうか、お伝えしていきます。

MOSを持っていて稼げるのか

はっきり言いますと、「必ず稼げるとは限らない」というのが答えです。

実力の証明にはなりますので、その資格をクライアント(依頼主)が見て「この仕事をしませんか?」というスカウトが来たりする可能性はあります。

ただ実際のところ、自分が気になった仕事に応募してみて100%仕事を依頼してもらえるとは限りません。

なぜなら、インターネット上での仕事は、何より「実績」があること、そして「信頼」があることが条件だからです。

以下で詳しく説明をしていきます。

MOS資格は効果がない!?

「絶対に効果がない」と言うわけではありません。

しかし、資格を持っていても仕事が受注できないケースはよくあるケースです。

特に、在宅ワークを始めたばかりの初心者の方であれば、MOS資格を持っていたとしても仕事が受けられない場合が多いです。

何故かというと、こういったインターネット上での仕事は、自分への「評価」が依頼を受けられるかどうかのカギを握っているからです。

例えば、優秀でたくさんの資格を持っていたり、今までの職歴が素晴らしいものだったとしても、極論を言えばいくらでも嘘は付けてしまいますよね。

そのため、優秀なワーカー(働き手)を探しているクライアント(依頼主)でも、資格の名前だけを鵜呑みにして仕事を依頼することはほとんどありません。

インターネット上での仕事は、ワーカーとクライアント(働き手と依頼主)が顔を合わせるケースがないことがほとんど。

そのため、何を元に仕事を依頼するか、その第一条件は「信頼」です。

こなした仕事の件数が少なかったり、評価があまりよくなければ、依頼するかどうかを考える間もなく落とされてしまいます。

そのため、いくら優秀であっても、在宅ワークサイトでの「実績」「信頼」がなければ、いいお仕事を受けることができないということです。

仕事はどのような感じで依頼される?

クライアントがまず第一に見るところは

  • 今までの仕事をこなした件数
  • こなしてきた仕事への評価・レビュー

この2点がしっかりしているかを見ます。

今までオンライン上でお仕事をしてきた人たちに感謝されているか(評価がいいか)、最後まで仕事をこなせているか(ex.クラウドワークスではプロジェクト完了率●%という表示があったりします)、仕事は今まで何件受けてきたのか、などなど、基本的なところがチェックされます。

それがクリアできている上で、

  • 週に(または月に)稼働できる時間はどれくらいか
  • 自分が頼む仕事を大体どれくらいの金額でやってくれるのか
  • 仕事をこなすスキルはあるかどうか(資格や経歴など)

などなど、自分が依頼したいワーカーの条件としっかり合うかどうか、これらの点を見ながら検討が始まります。

資格をしっかりとクライアントに見てもらえるのは、第一条件の「実績」と「信頼」があるというところを突破してからがほとんど。

もちろん、仕事を在宅ワークサービスサイトでこなしていけば、実績と信頼も上がっていきますから、MOSの資格はだんだんと有利なものになるでしょう。

ただ、基本的な実績・評価を得ないまま、資格があるだけでお金を稼げるようになるかと言えば、それは不可能に近いことを覚えておきましょう。

MOSを持っていてできる仕事は?

主に以下のようなものが、該当します。

  • データ入力・リスト管理等(Excelを使用することが多い、もしくはWord)
  • ライティング・ブログ更新(WordやGoogle Documentsを使用、Wordpressで更新なども求められることが多い)
  • 資料作成(Word、Excel、PowerPoint)
  • 本格的な事務案件(経理事務、人事などなど、Officeソフトは勿論のこと)

上記の「リスト管理」「ライティング」「資料作成」などについては、個人のクライアントが募集をしていたり、中には法人のクライアントが募集をしていたりする案件もあります。

一方、本格的な事務案件や資料作成になってくると、法人のクライアントが募集をしているところが多く、どこかの会社や事業所の事務を委託されて募集をしているということがほとんどです。

特に法人のクライアントの場合、自分の出している案件に応募をしてほしいワーカーを見つけると、「この案件に応募しませんか?」とスカウトメッセージを送ってくることがあります。

こういった仕事を受けれるようになれば、MOS資格は持っているだけでクライアントの目に留まりやすいので、仕事のオファーを受けることも増えてくるでしょう。

MOSを持っていなくてもできる仕事はないの?

「やっぱり、持っておかないと不利なんだ…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、だからといって在宅ワークを受注できないわけではありません。

むしろ、「初心者でもOK」という状態で募集をしている仕事の案件もあります。

具体的には以下のような種類の仕事が募集されていることが多いです。

  • データ入力(専門のフォームにデータを入力)
  • 文字起こし(音声ファイルや、動画ファイルを元に文字を起こす)
  • アンケート回答
  • オンラインショップの商品登録・画像編集・管理
  • ライティング(記事の執筆で初心者向けと記載があるもの)

初心者向けの仕事案件は、マニュアルが用意されていることが多いので、

「私には何にもスキルがないしなぁ…」

と悲観する必要はありません。

地道に、そして真面目に作業ができる人であれば、仕事を請け負うことも可能です。

在宅ワークで大体どれくらい稼げる?

最初から

「月5万円稼げるかなぁ…?」

と期待をもって始めてはいけません。

必ずと言っていいほど、どん底に突き落とされます。

これは、在宅ワークサービスサイトのほとんどに言えることです。

例えば、先ほどご紹介した「初心者向け」「ビギナー向け」で募集をされている仕事で考えてみます。

  • アンケートに回答する:5円程度~数百円
  • データ入力・記事の作成:1文字0.1円~0.8円程度
  • オンラインショップへの商品登録:1件数十円ほど

そのため、最初は仕事の件数をこなしたとしても、収入は数百円だったり、

「やっと1000円に到達したー!」

なんていうこともしばしば。

始めてもすぐに数万円稼げる、などとは思わないようにしましょう。

ただ、わずかな金額でもめげずにしっかり続けているといずれは、

  • 検索にひっかかる案件の質が高くいい仕事の内容に変わってくる
  • 大きな案件に巡り合う

といったようなこともあるので、コツコツ地道に続けるのがベストです。

最後に

在宅ワークでMOS資格を持っていて、稼げるのかどうかについて、詳細をお伝えしてきました。

筆者の主観もある程度入っていますので、参考程度にお読みいただけたならば幸いです。

在宅で仕事をするのも意外と厳しかったり、自分で勉強するのを求められたりと、なかなか一筋縄ではいきませんが、あきらめずに少しずつでも続けていただければ幸いです。

また、これを機に「MOS資格、取得してみようかな」と思われた方がいれば、嬉しく存じます。

自分のスキルアップでこなせる仕事も違ってきますので、前向きにトライする方が増えてくれればいいな、と思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。