現在、ものすごい勢いで被害が増えている「マイクロソフトサポート詐欺」。
パソコンを操作していると突然ビープ音が鳴り響き、
「あなたのパソコンはウイルスに感染しました!今すぐ当社のフリーダイヤルにお電話ください…!」
という機械的なアナウンスが流れてきます。
これに驚かされた多くの方々がついついやってしまうのが、画面下の「怪しい電話番号への電話」です。
この詐欺に引っかかって電話してしまった場合はどうしたらいいのか。
また、電話をしてしまうとあなたのパソコンにどんなことが起こってしまうのか。
今回はこの2点について、解説していきます。
もくじ
マイクロソフト詐欺に電話してしまったらどうなるの?
遠隔操作ソフトのインストールのはじまり
電話をしてしまうと大半の確率で怪しい外国人の人が対応してくれます。
「コチラハ マイクロソフトサポート デス…!オキャクサマー、ナニカオコマリデスカー?」
といった具合です。
マイクロソフト=海外 のイメージですから、中にはカタコトの日本語でも信用される方はいらっしゃるかもしれませんね。
そしてその後はどうなるかといいますと、遠隔操作ソフトをご自身のパソコンに入れる作業が始まります。
この遠隔操作ソフトは広くパソコンサポートに使われている正規品の遠隔操作ソフトだったりします。
ちなみに遠隔操作ソフトを販売している会社は決して怪しくはなく、どちらかといえばそれを悪用している人が完璧に怪しいので、その辺をよくご理解ください。
ただ、ソフトを販売している会社が悪くなくたって、ソフトを入れられてしまえば悪用への道筋はすでに出来上がってしまうのです。
遠隔操作ソフトの例:「Log Me in Rescue」
「ココノ ボタンヲ 押シテクダサイ」
「コノ 数字ヲ 入レテクダサイ」
といったように電話でどんどんと操作が指示されるので、それに従ってしまうとあら大変。
あっという間にあなたのパソコンに怪しい遠隔操作ソフトがインストール(配備)されてしまいます。
悪い人たちはこの遠隔操作ソフトを使って以下のようなことをします。
- パソコン内に保存されているデータを抜き取る
- パソコンに登録されているクレジットカード情報を抜き出す
- パソコンに登録されている銀行口座情報を抜き取る
- 普段使用しているオンラインショッピングのアカウント(自分の名義)を乗っ取る
- Googleアカウントが乗っ取られる
- 自分の住所や電話番号が聞かれる
詐欺の電話をかけてくる人によってその辺は違いますが、ほとんどこのような情報が収集されたり、電話で尋ねられたり、乗っ取られたりするようです。
電話で指示を聞いて遠隔操作ソフトを入れてしまうとこのようなことが起こりますので、絶対に電話せずにいうことを聞かないようにしましょう。
マイクロソフト詐欺で電話番号が漏れた場合はどうなる?
「えっ、どうしよう、さっき電話しちゃったんだけど」
「思いっきり教えちゃった…」
というあなた。
繰り返し電話がかかってくる場合もあれば、わずかなケースですが悪用されたりすることもあります。
例えば、変なショートメッセージが届くようになったりしたり、ということも否定できません。
- 佐川急便やクロネコヤマトの不在メールを装った偽メール
- Amazonのアカウントが乗っ取られてしまった『偽』通知メール
- 「あなたは○○〇〇円の支払いが必要です!」という架空請求メール
- 謎の「プレゼントが当選しました!今すぐこちらで受け取る!」メール
- 勝手に謎の「投資グループ」や「副収入ゲットグループ」などに招待される
などなど、このほかにも様々な詐欺のショートメールが届く可能性があります。
このようなメッセージがまだ詐欺だとわかる方であればいいですが、騙されると2次被害が起こりかねません。
マイクロソフトサポート詐欺に騙されるだけならまだしも、それによって漏れてしまった電話番号から新たな被害が生まれることもあるのです。
このような変なメッセージが届いたとしても、決して内容を読んで「ここをクリック!」といったような部分のボタンを押さないようにしましょう。
マイクロソフト詐欺で個人情報をがっつり教えちゃった場合は?
あらゆる個人情報を抜き出そうとする詐欺師たち
「オキャクサマ、コノ作業ヲスルノニ ドウシテモ クレジットカードノ番号ガ要ルンデス」
なんて巧みな言葉で個人情報を聞き出されてしまった場合。
クレジットカードの場合はすぐさまの利用停止を。
銀行口座を教えた場合はすぐにその銀行の機関へ相談を。
オンラインショッピングのアカウントが乗っ取られた場合は、すぐさまオンラインショッピングのページを開いて、クレジットカード、銀行口座の利用の停止を。
グーグルアカウントが乗っ取られた場合は、すぐさまパスワードの変更を。
住所もろもろを教えてしまった方は、最悪の場合警察へ相談をしましょう。
教えてしまった場合は後の祭りで、もはやどうしようもありません。
出来ることをしっかりして、自分のベストを尽くしましょう。
最近は「電子マネー」での詐欺も増える
最近はコンビニエンスストアなどで購入できる「電子マネー」を報酬として要求する詐欺師も増えているようです。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の情報によりますと、購入する際にコンビニ店員に
「これはゲームのために買います」
「音楽のために買います」
といったように説明しろと言われる「口封じ」のケースもあるそうです。
後は買ってきたカードに書いてある番号を相手に教えると、その買った分の金額が相手に使われてしまうという流れです。
決してコンビニなどでカードを購入しないようにしましょう。
マイクロソフト詐欺で遠隔操作ソフトが入ったパソコンはどうしたらいい?
遠隔操作ソフトはアンインストールすることができる
自分でソフトのインストール・アンインストール(ソフトを入れる、なくすこと)ができる方は、自分で遠隔操作ソフトのアンインストールを試してもよいでしょう。
実際、経済産業省管轄の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)という法人が出している情報でも、遠隔操作ソフトのアンインストール方法が載せられているので、遠隔操作ソフトを実際に自分でアンインストールすることは決して不可能なことではありません。
ただし、どれが遠隔操作ソフトであるかの特定はなかなか難しいこともありますので、注意が必要です。
よくわからない方は、パソコン修理ショップに持っていくことをお勧めします。
心配な方はなるべく初期化、もしくはパソコンを買い替えるのがおすすめ
遠隔ソフトがパソコンに入ってしまった場合は、なるべく使い続けないことが賢明です。
その理由は「パソコンに入ったのは遠隔操作ソフトだけとは限らない」からです。
遠隔操作ソフトを運よくアンインストールできたとして、例えばウイルス対策ソフトでスキャンをしてウイルスが入っていないか確認をしたとしましょう。
「ウイルスが何もありません!」と出ればOKだと思われる方が多いと思います。
けれども実際、世の中には私たちの知らないところで、ウイルス対策ソフトの検問を簡単に通り過ぎてしまうウイルスが存在することも否定はできないのです。
詐欺をはたらいてくる人たちは一様ではありません。
レベルの低―い
「なにこれ、詐欺ってバレバレじゃん」
という詐欺の人もいれば、
「こんなのわからなかった!巧妙すぎるでしょ」
というレベルの高い詐欺師だっています。
遠隔操作ソフトをパソコンに入れさせられる手口だって、みんながみんなおんなじやり方で誘導されるとは限りません。
中にはもっと悪質で迷惑なソフトがくっついてくる、なんてこともこれから先否定できないでしょう。
自分にはよくわからない、遠隔操作ソフトはなくなったけれども心配…という方は、パソコン修理ショップでパソコンを初期化してもらうか、パソコンを買い替えて使われることをおすすめします。
〇このブログ記事のまとめ〇
今回は、マイクロソフトの詐欺でパソコンに遠隔操作ソフトが入れられてしまった場合は、どうなるかについてお伝えしました。
もしソフトが入ってしまった場合は一刻を争いますので、すぐに電話を切り、パソコン修理ショップにご相談ください。
キュリオステーション岩出店でもいつでもご相談を受け付けていますので、お気軽にお声がけください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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