パソコンスキルを証明する資格として人気のMOS試験。

様々な科目がありますよね。

特に取ったことがない方は

「一体何から手を付けりゃいいのさ…」

とお悩みでしょう。

今回は、MOS資格の中でもどの科目を取得するのがおすすめかについて、詳しくお伝えしていきます。

MOS試験でおすすめの科目はコレ!

MOS試験で取得をおすすめする科目TOP3は以下の通りです。

1位:MOS Excel Specialist

2位:MOS PowerPoint

3位:MOS Word Specialist

おなじみのソフト「Word」「Excel」「PowerPoint」が出てきましたね。

なぜそれぞれがこの順番なのか、なぜこの3つがおすすめなのかについて、次から解説をしていきます。

MOS試験ではExcel取得が最もおすすめ

三種の神器としておなじみ、「Word」「Excel」「PowerPoint」ですが、中でもExcelは使いこなすのがなかなか難しいソフトとして知られています。

ではなぜあえてこれをおすすめするのか。

それは、多くの職場で圧倒的に使われているソフトだからです。

もちろんそれは、WordやPowerPointにも言えることですが、圧倒的に使われているソフトであり、かつ、一番高いレベルを求められるのがExcelだからです。

はっきり言ってしまうと、WordやPowerPointは

  • 文字が打てる
  • 文字の大きさ、形、色や配置を変えることができる
  • 画像やイラスト、写真を入れることができる
  • 簡単な表がつくれる

というようなことができてしまえば、ある程度使いこなすことができます。

クオリティーは高くないかもしれませんが、はっきり言って使えてしまいます。

けれどもExcelは、それだけの技量では使いこなすことができません。

  • 文字を「セル」に入力することへの理解
  • 計算機能への理解
  • さまざまな関数機能(『合計を自動で出したりする』などの便利機能を関数と言います)への理解
  • 印刷範囲の調整
  • データベースとして使用する場合への理解
    (データをある条件に合わせて絞りこんで表示する等)
  • 簡単なグラフ作成への理解

とこれらの機能が最低限使えないと「Excel使えない人」認定をされてしまいます。

これらの機能のほとんどはWordやPowerPointにはなかなかない機能だったりします。

つまりWordやPowerPointに比べて、基礎的に使えるようになるまでのハードルがものすごく高いのです。

そのため、

「私、Excelある程度使えます!」

といったところで、

「どの程度だよ!」

と一番判断が付きづらいのがExcelなのです。

MOSのExcel Specialistを持っているのであれば、Excelの基礎はもちろん、どの職場でもよく使われる機能について最低限の知識と使い方を理解しているという証になります。

そういった観点で考えると、MOS資格ではExcel、特にSpecialistの資格を取得されるとよいでしょう。

MOSのWordとPowerPointは取得が必要?

もしも余裕があるのであれば、持っておくのに越したことはありません。

けれども、MOSの1科目の試験料は10,780円(一般料金)かかってきますから、3科目も受けるとなると3万円超の出費となりますので、人によってはかなりお財布に痛いですよね。

難しい方は、Excelだけにしておくのも良いかもしれません。

2位:PowerPoint

PowerPointは一般的にプレゼンテーションとして使われることが多いので、

人によっては

「うちの会社、プレゼンがあるどころか、ただの事務だから全く使う機会ないし」

という方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、無理に取得する必要はありません。

けれどもWordのSpecialistと比べるとまだPowerPointの方が内容にとっつきやすさがありますので、

「Excelだけじゃ、履歴書映えするかな…不安」

と思われる方は、PowerPointを取られても良いのではないでしょうか。

なお、WordやExcelは一般レベルのSpecialistというものと、上級レベルのExpertという風にそれぞれ科目展開がされていますが、PowerPointに関しては、科目は「MOS PowerPoint」の1つのみです。

3位:Word Specialist

よく、ハローワークや求人の募集要項に

「Word、Excelの基礎レベルができる方」

と条件が書いてあったりします。

ですので一見、Wordの資格を持っておくと有効になると思いますよね。

もちろん、Word、Excelと履歴書上に名前が揃っていれば、

「おっ、いけるじゃん、この人」

と思ってもらえるかもしれません。

しかし、WordのMOS資格は、内容がなかなかマニアックなところがあります。

特にWordの資格なんて簡単に取れると思われる方には案外どぎつい内容かもしれません。

普通のビジネス上で使う文書の作成では、以下のようなWordの機能はあまり使わないでしょう。

  • 脚注や文末脚注などの作成、管理等
  • 参考文献一覧の作成、管理
  • 図表番号の挿入

まるで大学生が卒業論文に使うような機能が多かったりします。

加えて、

  • 変更履歴の記録、解除、閲覧
  • コメントの作成、削除、管理

という、文書の編集の記録をつけ、他の人も照らし合わせてみることができたり、要所にコメントを付けたりという機能は、大企業レベルにならないと使わないかもしれません。

例えば、一つの文書を作成するのに、

  • 何人もの上司に目を通してもらわなければならない場合
  • 契約書の作成で自社以外の人に目を通してもらったりする場合

であれば使うことはあるのでしょうが、小さい会社の場合はなかなかありません。

パソコンで作成して、直接それを画面で上司に見せたり、メールで送付して帰ってきたものをお手本に再作成するなど、案外「アナログ」なやり方が主流であったりするものです。

短期間で習得したい、というお考えがある方には、これらのマニアックな機能があるWordのSpecialistの取得は少々しんどいものになるでしょう。

MOSのExpert(エキスパート)の取得は必要?

MOS資格には一般レベルのSpecialistと上級レベルのExpertがあります。

「やっぱり上級レベルもとっておいた方が、転職活動には有利よね…?」

という方もいらっしゃるかと思いますが、全員が全員、取得しないといけないわけではありません。

お財布に余裕があったり、履歴書の資格欄がかなーり心配な方は取得されるとよいでしょうが、こだわりのない方であれば、Specialistだけでも十分です。

というのも、WordやExcelのExpertの試験内容はかなりマニアックなものが多いです。

もちろん頻繁にお仕事で使う内容のものもたまに出てきますが、大半が「超」が付くほどマニアックなものばかりです。

例えば、ExcelのExpertでは、借入額の計算、何年で完済できるかの計算をする、などの財務系の関数が出てくることがあります。

こんなもの、小さい会社の事務であれば、そもそもあまり使わないものです。

また、WordのExpertでは、Specialist(一般レベル)に負けず劣らず、マニアック機能のオンパレード状態が見られます。

先ほどWord Specialistでご紹介したようなものをもう少し煮詰めたようなレベルです。

単なる文書作成だけであれば、使わない機能が大多数であったりします。

こういった理由から、Expertは必ずしも取らないといけないものではありません。

本当に取りたい方、上のレベルも知っておきたい方、Specialistだけでは心配な方のみ取られるとよいでしょう。

MOSのAccessやOutlookは取っておいた方がいい?

転職活動などの履歴書にAccessやOutlookは書いておく方がいいのか。

これに関しては、必ず取る必要はないかと思います。

特にAccessは今使っている会社はあまり多くありません。

Excelと同じように、もしくはそれ以上に「クセ」があるAccessですが、なかなかデータ管理のお仕事をしないかぎりは滅多に相まみえないソフトです。

かなり扱いが難しいので、資格欄に書いていれば

「おっ、Access使えるのか」

という反応はされるかもしれませんが、実際に役立つのは求人要件に「Accessが使える人」と記載がされている人ONLYでしょう。

また、Outlookに関してもネームバリューはかなりあるとはお世辞にも言えません。

証拠に専門の対策問題集がOutlookに関しては発売されていません。

参考書みたいなテキストはありますが、模擬試験などは全く発売されていない状況です。

この状況から考えてみても、Outlookを受験することはよっぽど自信がある方以外にはおすすめできません。

アウトオブ眼中でも全く問題はありません。

最後に

MOS資格の中で取得するのにおすすめな科目についてお伝えしてきました。

筆者の独断と偏見がほとんどですが、迷われている方はぜひとも参考にしていただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。