近年、学校現場のほとんどで、タブレットパソコンが1人1台配布されたり、パソコンを使用して行う授業が出てきたり…と機会が増えています。

1人1台パソコンが配布されるくらいですから、子供たちは自由時間が与えられると好きなページを見たり、学校の先生に隠れてゲームのサイトを開いたり…とパソコンへの好奇心は尽きません。

お家で

「パソコンの練習をさせたいなぁ…」

「パソコンに今のうちから慣れさせておきたいな…」

と考える親御さんもいらっしゃるでしょうが、そこで不安なのが

  • 親が見ていないうちに、勝手なことをしないかどうか
  • パソコンやインターネットに依存しすぎないかどうか

ということですよね。

今回はそんな不安を解決する、お子様のパソコン使用を制限する「ペアレンタルコントロール」の機能について、詳しくご紹介していきます。

ペアレンタルコントロールって何?

ペアレンタルコントロールというのはあくまでも、子供によるスマホ、パソコンなどの使用を親が管理することを意味します。

「parental(親の)control(コントロール)」でペアレンタルコントロールといいます。

では一体どんなものかといいますと、例えば、

「月曜日と木曜日と日曜日だけ使ってOK」

「17時~19時まで使わせるだけ!」

「ゲームへの課金は一切させない」

などなど、こまかーくお子さんのパソコン使用に関する条件を設定することができるのです。

これをしておくことによって、口げんかになるヒマもありません。

何故ならパソコンが自動的に制御をしてくれるので、

「アンタ!いつまでパソコン使ってるん!」

「うるさいなぁ!ほっといてくれ!」

なんて問答をする必要さえなくなるのです。

設定には少し手間がかかりますが、無料でこの機能は使うことができるので、お子さんのパソコン使用に頭を悩ませている方にはおすすめの機能です。

今回ご紹介するのはMicrosoft(マイクロソフト)のファミリーセーフティ

このペアレンタルコントロールをするのに、無料でも有料のものもいくつかありますが、Windows製のパソコン(Windows10、Windows11について今回は解説)であればマイクロソフトが提供する「ファミリーセーフティ(Family Safety)」という機能があり、無料で使うことができます。

では、これからこのファミリーセーフティの機能について、詳しく見ていきましょう。

使用曜日、時間の設定

先ほどもお伝えしたように、何曜日に使っていい、何時から何時の間使用してもいい、といったような曜日や時間の設定を設けることができます。

ちなみに時間が来ると、

「時間が来ました」

「延長するには保護者の方を呼んでください」

といったような画面が出るようになっています。

親御さんの許可なしでは、パソコンの使用再開ができなくなっているので一安心ですね。

フィルタリングの設定

心配されるのが、有害なサイトへお子さんがアクセスしてしまうこと。

普段からちょくちょくお子さんのパソコン使用を覗いていても、ずーっと張り付いているわけにもいきません。

そんなときに使えるのが

  • 「不適切なWebサイトや検索結果をフィルター処理する」
  • 「許可されたWebサイトのみを使用」

という機能。

これらの機能のところをONにしておくと、不適切な検索結果、ページが表示されにくくなったり、決まったページしかインターネットで開けなくなる、といった閲覧制限をかけることができます。

もしも特定のページだけを見させたいのであれば、ページも設定ができますので便利です。

(条件としてMicrosoft Edgeを使う、もしくは検索エンジンBingを使用すること)

アプリとゲームの制限

パソコンには様々なソフトがインストールされていたりします。

勝手に開いて使われる…なんてことも、制限をかけなければ十分起こりうることです。

先ほど、曜日や使用時間の制限についてお伝えしましたが、それに加え、各ソフト(アプリ)やゲームなどによって、使用時間を制限することができます。

こちらにも制限をかけておくことで、ゲームのやりすぎ、触ってほしくないソフトを勝手にさわる…なんてトラブルは起こりにくくなります。

課金・支出についての設定

パソコン使用、ゲームをするのにどうしてもついてくるのが「課金問題」。

特にゲームが好きなお子さんで、多少課金をOKしている親御さんであれば、大きな問題になります。

多少、親御さんがご存じの範囲で使うのはもちろんOKですが、だんだんと知恵をつけてきたお子さんがこっそり

「あの今度の有料アイテム、こっそりゲットしよう!」

「お金払って無限にプレイできるっていいじゃん、ちょっとやっちゃえ」

と勝手に高額課金をしてしまうことだって否定できません。

「どうせ親が何とか払ってくれるし」

という考え方をしているお子さんであれば、簡単にぽちっとボタンを押して課金してしまうことも考えられます。

そんなときに備えて、

  • そもそも課金をさせない機能
  • 課金はさせるけれども、何円から何円の範囲でさせる

というように設定することができる機能もあります。

現在は、ゲーム機以外のパソコンやタブレットでもゲームが簡単にできてしまう時代です。

ご家庭に当てはまりそうな場合は、注意が必要です。

ファミリーセーフティの設定方法はこちらから

このファミリーセーフティの機能を使用するには、まず親御さんご自身のマイクロソフトアカウントの取得、そしてお子さんのマイクロソフトアカウントの取得が必要になってきます。

マイクロソフトアカウントの取得方法はこちら

取得が完了したら、こちらのサイトを参考にして設定をしてみてください。

〇このブログ記事のまとめ〇

お子さんのパソコン使用を適切に管理するペアレンタルコントロール、そしてその代表的機能ともいえる、マイクロソフトの「ファミリーセーフティ」の機能についてご紹介してきました。

お子さんのパソコン使用で悩まれている方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。