情報化社会が進む現代、残念なことに詐欺メールの分野でもどんどんと「進化」が見られます。
いかにして、相手を騙すか。
彼らは、巧妙な手口であれよこれよと様々な手法を駆使し、今にも私たちに忍び寄ってきているのかもしれません…!
今回は、最近話題になっている「Amazon」を騙った詐欺メールについてご紹介します。
もくじ
Amazon「会員情報にエラー」メールが届くのは「偽物」の証拠だ!
まぁ、もっともらしい文言ですね。
Amazonがいかにも言ってきそうな文言ではありますが、実は違います。
まず、「緊急通知」というのが怪しさ満載ですよね。
「まず、エラーが出たなら、会員情報を更新した瞬間に出るでしょ」
と気づかれる方はまだしも、そうでない方もいらっしゃいます。
怪しいAmazon、偽物メールの最後には「アカウントを凍結します」とある
文面に目を通すと、また恐ろしいことがつらつらと述べられています。
- 会員情報の有効期限が切れた
- セキュリティー上の問題があって危ない
- 48時間以内に確認しないと、アカウントを凍結する
脅しの3段活用ですね。
次々と畳みかけてきます。
誰かにアカウントが乗っ取られていて凍結するならまだしも、「会員情報の有効期限」とは一体何なのか…。
会員費の支払いが滞って無効になるのならまだ分かりますが。
またよく見ると、メールには不自然な日本語がたくさん。
- 「再度あなたの会員情報を更新する際、エラーが発生しました」
- 「…私たちはあなたのアカウント情報を凍結します。お許しください」
- 「ご不便おかけしてすみません。」
- 「お客様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。」
このように文言の意味が分かりにくかったり、日本語としてどこか文章が成り立っていない場合は、詐欺メールを疑いましょう。
騙されてはいけない!メールアドレスやロゴもそっくりさん
これらのような内容に加え、Amazonのロゴや、メールを送信してきたメールアドレスにも注意する必要があります。
Amazonのロゴなんかは、簡単にコピーして貼り付けることができますので、パッと見、迷惑メールかどうかは判断しにくかったりします。
またメールアドレスについても、律義に「Amazon」のスペルを入れ、自動送信用のメールアドレスに見せかけていたりします。
そのため、ロゴやアドレスだけでは判断せず、メールの内容まで隅々と目を通し、どこか不自然なところがないかしっかりとチェックするようにしましょう。
個人情報はメールが届いたら流出するの?
「できるだけ早くわたしたちのサイトにアクセスしてアカウント情報を確認してください」
「確認用アカウントはこちら」
といった文言とともに、青色の文字のリンクが貼られていることがあります。
そのようなリンク(URL)を押してしまうとどうなるのか。
大半の場合、Amazonのログイン画面(にせもの)が表示され、使っている人にはおなじみのメールアドレスとパスワードを入力する画面が出てきます。
そこにご自身のメールアドレスとパスワードを入れて、ご自身のアカウントが無事かどうかを確認させるというのが向こう側の筋書きです。
けれども実際、ご自身のアカウントにエラーが出ている、停止されるというのは大ウソです。
そのため、出てきた画面でメールアドレスとパスワードを入力する必要はありません。
入力をしてしまうと、アドレスとパスワードが収集され、それこそ「本当に乗っ取られる」状況が起きてしまうわけです。
入力したアカウントでクレジットカードの登録をしていたら、本当に笑えない事態になります。
勝手に見知らぬ人にクレジットカードで好きな放題注文されて、散財されてしまいます。
メールをクリックして表示されたサイトには、むやみにメールアドレスやパスワードを入れないようにしましょう。
心配な場合はどうしたらいい?
「こんなメール、無視すればいいのはわかるけど、なんか心配…」
「本当に乗っ取られていないの?」
と心配な方にはお勧めな方法が一つ。
それが、「Amazonアプリ」を使用することです。
スマートフォンにAmazonの公式アプリを入れてログインをしていれば、こんなメールが届いたとしても、アプリを開いて使えるかどうかを確認すればいいだけです。
アプリを開いて購入した商品が変わっていなかったり(新たに覚えのない商品が購入されていないこと)、クレジットカードの決済で不審な明細がなかったりなど、確認はしっかりできます。
また、そもそもアプリで正常にAmazonが使えていれば、問題はありません。
アプリで「ご自身の名義で正常にログインができている」=「アカウントにエラーも停止も起こっていない」ということですので、偽メールを見破ることができます。
ややこしい場合は、きちんとした「本物」のサイト、もしくは本物のアプリからアクセスすることが大事です。
メールを見破るのが難しい方は、間違ってもメールの中のリンクからAmazonのサイトにログインしないようにしましょう。
Amazonから不審なメールが届いたら、まずは慌てずに
「緊急」「42時間以内に」「有効期限が」等々、急ぎの文言があったとしても、まずは落ち着きましょう。
メールを最後まで読んでみると、ご紹介したような不自然な文言などがあるかもしれません。
まずはじっくりと確認が大切です。
それでも判断に迷ったら。
ネット上には筆者が書いたこの記事以外にも、色々な事例が載っています。
例えば、メールの一文で検索をしてみたり、「Amazon 詐欺メール」といったワードで検索してみると、色々な事例を見ることができます。
他の事例で確認したり、他人に相談したりしてみるのも一つの手でしょう。
この記事で、少しでも参考になる方がいらっしゃいましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。