冬の季節。
高校生たちにとっては卒業間近で、大学進学が決まった人はほっと一安心すると同時に、不安も膨らんでくる時期です。
大学の授業についていけるのか、特にパソコンを使う場面は不安だと思う人がやはり多く、
情報系の学部に合格した学生たちも例外ではありません。
中には
「パソコンが苦手なのに、情報学部に入ることになった…」
「ちょっとしか触れないけれども大丈夫かなぁ」
という人がいるようです。
今回は、大学の情報系の学部・学科に進学するのに、パソコンが苦手で大丈夫かどうかについて、詳細な卒業生の体験談も踏まえ、ご紹介していきます。
もくじ
「パソコンが苦手=終わり」ではない!
パソコンが苦手なのに、パソコンがそんなにできないのに、情報系の学部・学科に入ることになってしまった、と悩む方は多いです。
2022年現在では、プログラミング教育が義務教育になって2年目。
私たちの社会にもプログラミングが身近になりつつあります。
情報系の学部・学科の授業でバリバリパソコンを使うのか、プログラミングの本格的な授業があるのかなどなど、不安に思うところがあるでしょう。
ただ正直なところ、入学した1年生の段階ですべての学生に高レベルのパソコンスキルを求めるような大学はあまりありません。
もちろん、いきなりがっつりプログラミングの学習に入っていく大学も、天然記念物レベルのレアさであると言えます。
あるとすれば、本当によっぽどの大学です。
なので、入学してすぐの1年は、パソコンスキルを何とかする時間はあるということ。
ですので絶望せず、少し冷静になって考えてみましょう。
実例:情報系の学科を卒業した学生の体験
今回は、情報系の学科に通っていた筆者の知人Aに話を聞きました。
知人A |
某私立大学の情報系を専攻し卒業
現在はプログラマーとして主にソフトウェアの開発を行う |
では、実際の体験談を見ていきましょう。
パソコンスキル基礎の授業はある!
基本的にどの情報系の学部・学科であっても、大学生に必要とされるパソコンスキルを身に着ける授業はあります。
もちろん大学によってもその授業のレベル差はありますが、確実にあると思ってよいでしょう。
実際知人Aも、そのような授業を受けたといいます。
Aの大学は比較的親切で、社会人で一般的に必要とされるスキル全般を掲載したテキストをもとに、授業でスキルを実践して高める授業を受けていたようです。
テキストの内容はざっと以下のようなもの。
- Office(ワード、エクセル、パワーポイント)の知っておくべき基礎スキル
- Webの仕組み(ホームページの仕組みなど)
- HTMLのコーディング(ど基礎のレベルのみ)
大体この授業を週に2回受けていたそうです。
大学によって差はあれど、このような導入の授業はほとんどの大学で設けられています。
そのため、本格的にパソコンを触ってこなかった人でもなんとかなるといえば、なんとかなります。
パソコンのマウス操作や入力がある程度できるのであれば、大学から本格的にパソコンを使い始めても遅くはありません。
このような授業で基本的なスキルの補完はできますし、大学では課題を提出するのにパソコンを使う機会が圧倒的に多いですからまさに「実践」の現場です。
周囲のできる人と比べれば劣等感はあるでしょうが、修行だと思って乗り切りましょう。
プログラミングの授業にはついていけるのか?
情報系の学部・学科でもいろいろな種類があります。
機械工学系もあれば、文系に近いような情報系の学部・学科まで多種多様です。
ですので、一概に「こうです!」とは言えませんが、全般的に言えることのみお伝えをします。
「コーディング」と呼ばれたりもするプログラミング授業ですが、基礎的なパソコンスキルがあれば難なく授業を受けることは可能です。
操作自体はそこまで複雑なことを要求されることはあまりありません。
同級生Aも実際そのようなレベルだと感じたようです。
ただ、問題になってくるのが授業内容の理解。
「この単語はこういう意味だから、こういう役割で使います」
「この関数を使うので、記述方法はこうしなくてはいけません」
「プログラムを動作させるのに、あれとこれとそれが必要です」
といった専門知識の理解が必要とされてきます。
比率ではパソコンスキルより専門知識にウエイトが置かれます。
むしろ、
- 論理的思考+理解力
- 数字の計算
といったものが問われるくらいです。
プログラムの内容を自分で考えて作ったり、テキストに書いてあるプログラム言語の意味を解読したりと考える力、理解する力が必要になってきます。
そのため、「パソコンができない」「苦手」だということをそこまでマイナスに捉える必要はありません。
入学前にはどのくらいパソコンができたらいい?
入学前と書いていますが、もちろん入学後でもOK。
パソコンが苦手、できない方向けに絞った最低限のものがこちらです。
- マウス操作
クリック、ダブルクリック、右クリックができる、スクロールができること - タイピングスキル
ある程度スムーズで速い入力スキル - メール
メールを送る、メールで添付ファイルを送る、Bcc、Ccの違い(Gmail、Outlookなどフリーメールなら何でも可能) - インターネットの初歩的な知識
(検索方法、ページをお気に入りにする、ファイルのダウンロードなど)
これらができるのであれば、何とかスタート地点に立てたと言えます。
また、これらのスキルをすでに身に着けていて余裕があるのであれば、Officeソフトの使い方も練習しておくとよいでしょう。
高度なレベルではなくていいですが、ワード、エクセル、パワーポイントで簡易的な機能を使ったシンプルな資料を作成できるようになっておくと大学では困ることはありません。
〇このブログ記事のまとめ○
情報系の学部や学科に入学する方を対象に、「パソコンが苦手だったらどうなるか」について、詳細をお伝えしてきました。
あくまで一例ですので、この例とは違った場合もあるかと思いますが、進学の際の参考にしていただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。