Excel関数はたくさんありすぎて、どの関数を覚え ればいいのか迷いませんか。
今回の記事では、仕事でよく使う13個の基本の関数をご紹介し、使い方を解説しています。
もくじ
仕事でよく使う必須の関数
Excelはデータを入力するアプリケーションではありません。
Excelは入力したデータを活用するアプリケーション。
関数を使用することで短時間にミスなくデータを活用することができます。
関数を覚えれば、業務の作業の効率は向上します。
Excelの便利な機能の1つです。
データを活用するために使う頻度が非常に高い関数は、次の13種類です。
- SUM関数
- COUNT関数
- AVERAGE関数
- MAX関数
- MIN関数
- INT関数
- ROUND関数
- IF関数
- SUMIF関数
- SUMIFS関数
- COUNTIF関数
- COUNTIFS関数
- VLOOKUP関数
SUM関数
Excel(エクセル)で作成した表に入力されている数値を合計したいときがあるのではないでしょうか。
表の縦横などの合計を計算するとき、SUM関数を使い ます。
使用頻度ナンバーワンです。
SUM関数は、個々の値、セル参照、セル範囲、またはこれらすべての組み合わせを加算できます。
SUM関数の書式は、=SUM(数値1,数値2,数値3, …)です。
数値には、合計したい値や値が入力されているセルやセル範囲を入れます。
引数で数値が入力されているセルやセル範囲を指定すれば、データを修正したときに自動で結果も修正されます。
Excelの便利な機能の1つなので利用してください。
数値は、255個まで指定できます。
オートSUM機能を使えば、簡単に合計を計算することができます。
オートSUM機能を使う手順は、次のとおりです。
- 「ホーム」タブをクリックする
- 「編集」グループの「Σ」ボタンを押す
オートSUM機能は、ショートカットキーで使え ます。
オートSUM機能のショートカットキーは、「Shift」キー+「Alt」キー+「=」です。
「Shift」キー+「Alt」キー+「=」は順番に押しても構いませんが、「Shift」キーは次の2つのキーを押すまで押した状態にしてください。
COUNT関数
Excelで作成した表に入力されているデータの数を数えたいときがあるのではないでしょうか。
そのようなときには、COUNT関数を使ってください。
COUNT関数は、数値を含むセルの個数、および引数リストに含まれる数値の個数を数えます。
COUNT関数の式は、=COUNT(数値1,数値2,数値3, …)です。
数値には、通常、数値が入力されている個数を数えたいセル範囲を入れます。
数値は、255個まで指定できます。
COUNT関数は、数値や日付が入力されているセルの数を数えます。
だから、文字列など数値以外の値が入力されているセルの数は数えられません。
文字列が入力されているセルの数を数えたいときは、COUNTA関数を使ってください。
COUNTA関数の式は、=COUNTA(値1,値2,値3, …)です。
AVERAGE関数
Excelで作成した表に入力されているデータを平均値を求めたいときがあるのではないでしょうか。
表に入力されているデータを平均するときには、AVERAGE関数を使ってください。
AVERAGE関数は、引数で指定した数値の平均値を求めます。
AVERAGE関数の式は、=AVERAGE(数値1,数値2,数値3, …)です。
数値には、通常、数値が入力されている個数を数えたいセル範囲を入れます。
数値は、255個まで指定できます。
MAX関数
Excelで作成した表に入力されているデータの最大値を求めたいときがあるのではないでしょうか。
表に入力されているデータの最大を求めるときには、MAX関数を使ってください。
MAX関数は、引数で指定した数値の最大値を求めます。
MAX関数の式は、=MAX(数値1,数値2,数値3, …)です。
数値には、通常、数値が入力されている個数を数えたいセル範囲を入れます。
数値は、255個まで指定できます。
MIN関数
Excelで作成した表に入力されているデータの最小値を求めたいときがあるのではないでしょうか。
表に入力されているデータの最小を求めるときには、MIN関数を使ってください。
MIN関数は、引数で指定した数値の最小値を求めます。
MIN関数の式は、=MIN(数値1,数値2,数値3, …)です。
数値には、通常、数値が入力されている個数を数えたいセル範囲を入れます。
数値は、255個まで指定できます。
INT関数
Excelに入力したデータを使って割合などを計算させるときに割り切れない場合が多いのではないでしょうか。
そのようなときにはINT関数を使ってください。
INT関数は、数値を切り捨てて整数にするときに使用します。
INT関数の式は、=INT(数値)です。
数値には、整数にしたい値やセルを入れます。
ROUND関数
Excelに入力したデータを使って割合などを計算させるときに割り切れない場合が多いのではないでしょうか。
そのようなときにはROUND関数を使ってください。
ROUND関数は、数値を四捨五入するときに使用します。
ROUND関数の式は、=ROUND(数値,桁数)です。
数値には、四捨五入したい値やセルを入れます。
桁数には、四捨五入した結果の桁数を入れます。
例えば、全体に対する割合(%)を小数点第一位まで表示させたいときは
=ROUND(割合の計算式,3)
とすれば、割合が〇〇.〇%と表示されます。
IF関数
Excelに入力したデータを条件で処理をわけたいときがあるのではないでしょうか。
そのようなときには、IF関数を使ってください。
IF関数は、条件を満たす場合と満たさない場合で処理を変えたいときに使用します。
IF関数の式は、=IF(論理式,値が真の場合,値が偽の場合)です。
論理式には、条件となる値や数式などを入れます。
値が真の場合には、論理式が真であった場合の値などを入れます。
値が偽の場合には、論理式が偽であった場合の値などを入れます。
SUMIF関数
Excelで条件を満たしている入力したデータの合計を集計したいときがあるのではないでしょうか。
そのようなときにはSUMIF関数を使ってください。
SUMIF関数は、指定した条件を満たす範囲内の値を合計するときに使用します。
SUMIF関数の式は、=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)です。
範囲には、条件を判断するデータが入力されているセル範囲を入れます。
検索条件には、合計したい条件を入れます。
合計範囲には、合計したい数値が入力されているセル範囲を入れます。
SUMIFS関数
Excelで複数の条件を満たしているデータの合計を集計したいときがあるのではないでしょうか。
そのようなときにはSUMIFS関数を使ってください。
SUMIFS関数は、指定した条件を満たす範囲内の値を合計するときに使用します。
SUMIFS関数の式は、
=SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,…)です。
合計範囲には、合計したい数値が入力されているセル範囲を入れます。
条件範囲には、条件を判断するデータが入力されているセル範囲を入れます。
条件には、合計したい条件を入れます。
COUNTIF関数
Excelで条件を満たしているデータの数を数えたいときがあるのではないでしょうか。
そのようなときにはCOUNTIF関数を使ってください。
COUNTIF関数は、1 つの検索条件に一致するセルの数を数えるときに使用します。
COUNTIF関数の式は、=COUNTIF(範囲,検索条件)です。
範囲には、個数を数えるセル範囲を入れます。
検索条件には、個数を数えたい条件を入れます。
COUNTIFS関数
Excelで条件を満たしているデータの数を数えたいときがあるのではないでしょうか。
そのようなときにはCOUNTIFS関数を使ってください。
COUNTIFS関数は、1 つの検索条件に一致するセルの数を数えるときに使用します。
COUNTIFS関数の式は、
=COUNTIFS(条件範囲1,検索条件1,条件範囲2,検索条件2,…)です。
条件範囲には、個数を数えるセル範囲を入れます。
検索条件には、個数を数えたい条件を入れます。
VLOOKUP関数
Excelでデータを入力するとき、別の表に入力されているデータを転記するためにコピペをするのが面倒だと感じるのではないでしょうか。
そのようなときにはVLOOKUP関数を使ってください。
VLOOKUP関数は、ある範囲で検索するときに使用します。
VLOOKUP関数の式は、=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)です。
検索値には、検索する値を入れます。
範囲には、範囲には、検索値と表示したい値が含まれている範囲を入れます。
列番号には、表示したい値が検索値から何列目かを入れます。
検索方法には、「FALSE」と入れます。
例えば、見積書を作成する場合、一覧表から商品名と単価を見積書に転記したい場合は、
=VLOOKUP(商品名,商品名と単価の範囲,単価の列番号,false)
とすれば、見積書にコピー&ペーストすることなしに転記できます。
まとめ:13選からはじめてみる
今回は、仕事でよく使う関数をご紹介しました。
Excelの関数はたくさんありますが、ご紹介した13個の関数を仕事で活用してみてください。
関数を覚えることは、皆さんが思っているほど難しいことではありません。
お仕事のお役に立つはずです。