パソコンスキルを証明する資格として有名なMOS資格。

大学生の中には、学生であるうちに早めにとっておきたいと考える方もいらっしゃいます。

果たして、MOS資格を取得すると有利なのか、また、大学生はどうやってMOS資格を取得できるのかについて、詳細をお伝えしていきます。

MOS資格は大学生の時に取得しておくとよし

結論、MOS資格は大学生のうちにとっておいたほうが有利です。

元々パソコンがバリバリできる方や就職先でパソコンを使わなさそうな方であれば無理に取る必要はありませんが、そうでもない限り取っておくほうがベストです。

その理由は、

  • 就職活動の資格欄を埋められる
    →(資格欄の見栄えもよくなる、資格を持っていない方は強みになる)
  • 社会人の実務に近い知識を、取得を通して知ることができる
    →パソコンをあまり触らない人はオフィスソフトの機能を知るチャンス
  • 大学授業での資料作成にも生かせる
    →大学では授業の発表資料をPowerPointを使って作成したり、レポートをWordで作成して提出するなど、オフィスソフトを使用する機会が多いので、知識が役に立つ
  • 学割価格でお安く受験できる
    →一般の受験価格なら普通に1万円越え
  • マイクロソフトが認証した世界的な資格試験
    →Officeソフトを使いこなせることを証明する「知名度」が圧倒的に高い試験なので、面接などでもアピールしやすい

パソコンは簡単に使えるだけではダメなのか?

大学受験も終わったばっかりで、

「資格?また試験受けなきゃいけないの…!?」

と嫌になる方もいらっしゃるかもしれません。

ハッピーでゆるーい大学生活を送りたいお気持ちはよくよくわかりますし、なるべく苦労せずしてパソコンスキルを身に着けたいものですよね。

もちろん、大学の授業でもパソコンを使う機会は山ほどあります。

ワードでレポートの作成、パワーポイントでディベートや自分が調べたテーマについて発表する資料を作ったり、理系の場合にはエクセルで実験データの数値を入力して分析して資料を完成させたり…などなど、最低限簡単な機能を使いこなせるようにならないといけません。

ですので、今まで生きてきた高校生までの期間でパソコンが使えなくたって、大学で嫌というほど使いますから、かんたんな操作は誰だってできるようになります。

というか、できなければ大学の授業で置いて行かれてしまいます。

けれども、それで就職した後、大学で苦労して培ったパソコンスキルが通用するかと言われれば、そうではありません。

世の中、会社といえども、いろいろな業界、いろいろな種類の会社があります。

「同じ業界なら、大体仕事内容も一緒でしょー?」

と思われがちですが、案外そうではないのです。

おんなじ業界の会社一つとっても、業務のやり方は違います。

その会社独自のデータ管理システムを導入して業務を行っている会社もあれば、エクセルでちまちまとリストを作成して…というような会社も。

場合によっては、しっかりとパソコンの基本操作はもちろん、Office操作を使いこなせるレベルでいなくては、会社に入社したとてすぐに仕事ができるようにはなりません。

「こんな操作知りませーん」

と言ったところで、

「こんなん、社会人じゃ常識だ!今すぐ覚えろ!」

と言われて、恥ずかしい思いをするだけです。

たいていの新入社員の方はその勢いと業務量、専門性に圧倒されて「もう嫌だぁぁぁ」状態になってしまいます。

その状態を少しでも軽減するために。

「あっ、そういえばこの業務のやり方、MOSで少しやったかもしれない…!」

と思い出すことができれば、まさしく地獄に光が差すようなもの。

まさに

「進●ゼミで学んだところだっ!」

という有名なシーンとおんなじです。

MOSである程度、業務で使用されるパソコンの実務を覚えておくことは、のちのちのご自身を助けることにつながります。

履歴書も映えて、ある程度よく使われる実務スキルを頭に入れることができる。

こういったメリットから、筆者は大学生時代にMOS資格取得をお勧めしているのです。

大学1・2年生の時に取るのがおすすめ

MOS資格を取得するならば、入学して間もない1年生時か2年生時に取得されるのをお勧めします。

理由はずばり、「3・4年生は決まって忙しくなる」からです。

大体ご想像の通りですが、日本のほとんどの学生は3年生から就活を始めることが多いです。

●クナビやマ●ナビなどなど、大手の就活応援サイトも、

「3年生の今がチャンス!早めに動きだして、内定をゲットしよう!」

なんて文言ばかりが並んでいます。

ですので、みんな焦って大半は「説明会」「就職フェア」「就職先の先輩との懇談会」などなど、いろんなイベントの参加、通称「就職活動」を始めていくわけです。

中には何社ものイベントに参加する学生さんもいて、珍しくありません。

3年生・4年生になればそのような状況になるのが見えているので、大学に入ったばかりの1年生・2年生の余裕があるときに取得しておく、ということをおすすめしています。

単位を取るため、授業が多かったりしてハードスケジュールかもしれませんが、余裕があるのは断然1・2年生であるといえます。

取得は大型の休みをおすすめ

「そんなの授業が忙しくてやってられるかー!」

「サークルとか、遊びに行くほうが優先だし」

と考える学生さん、至って間違っておりません。

大学生の優先事項といえば、必然的にそうなってきます。

そんな方々には、夏休みや春休みなど、大型の休みを利用して資格を取得するのをおすすめします。

「えっ、せっかくの休みが台無しじゃないの」

という声も聞こえてきそうですが、普段の授業の日に勉強するよりかはだいぶマシです。

それに長期の休みの全日程を捧げる必要もありませんので、遊びにも行けたりします。

では、どうやって取得に向けて勉強すればよいのでしょうか。

MOS資格勉強は自分に合った方法を

筆者の独断と偏見にはなりますが、具体的には以下の方法をおすすめします。

  • 学校の中で開催される短期講座を受講
  • パソコン教室に行く
  • 独学で勉強する

詳しく見ていきましょう。

学校の中で開催される短期講座

今は大学では、ほとんどの学校で

「●●資格の講座」

「就職に役立つ〇〇セミナー」

といったような感じで、学生のキャリアのためのスキルアップを推奨しているところが多いです。

大学内の就職支援センター、キャリアセンターといった部署が掲示板で

「こんな資格の対策講座、夏からやります」

「学校の近くでこんな試験を受験できます」

といったように、多くの試験のPRを行っています。

特にパソコンスキルや秘書検定などの、ビジネスに強い検定、資格についてアピールされていることはしばしばです。

力を入れている大学では、外部のパソコンスクール講師を招いたりし、短期の資格勉強講座を大学で開催することもあります。

筆者も実際大学で開催されているMOS講座で勉強し、MOSに合格した一人です。

大体2週間の講座で内容を学習し、その後試験に挑みました。

では、学校で開催される講座はどのようなメリットがあるのでしょうか。

  • 講座は日程が決められているので、強制的に勉強ができる
  • 1日の授業は2~3時間程度なので、終われば遊びに行ける
  • 受講料金が安く、大体5,000円~10,000円ちょっとくらい(講座全日程での金額)
  • パソコンを持っていなくても、学校のパソコンで学習ができる

ただし、一斉授業で多くの生徒と一緒に学ぶことがほとんどなので、個別にじっくり質問をする時間はあまりとってもらえない可能性があります。

ですので、ご自身が積極的に聞きに行く姿勢が必要とされます。

パソコン教室(スクール)に通う

先にご紹介した学校で開催される資格対策講座とは違い、お金はかかってしまいますが、パソコン教室でもMOS講座を取得するという方法もあります。

パソコン教室で対策講座を受講するならば、以下のようなメリットがあります。

  • 学校の講座と比べて、受講する日程が比較的自由
  • 集団授業でない「個別指導形式」のパソコン教室であれば、質問がしやすい
  • 講師が数人いるので、質問対応がしてもらいやすい
  • 夏休みなどの大型の休みでなくても勉強できる

といったようなものです。

自分一人で勉強するのは不安、けれども学校の講座とは日程が合わないという場合は、パソコン教室を視野に入れてもいいでしょう。

長期で学ぶか、短期で学ぶかも自由ですし、「MOSといえばパソコン教室」と言われたりもしますから、専門のMOS対策のノウハウを持っている、という面ではメリットがあるでしょう。

あくまで学校の講座は大勢の生徒に向けた指導しかしてくれませんが、パソコン教室であれば多少個人に寄り添った教え方、指導をしてくれるのでおすすめです。

一人でも勉強できるならば独学を

「通わなくても一人でできるかな」

という方であれば、ご自身でテキストを購入して勉強されるのも一つです。

ご自身がパソコンを持っているのであれば、ご自宅でも勉強はできます。

また、テキストには模擬試験プログラム(ソフトウェア)がついていますので、実際の試験に近い状態で体験し、対策を行うことができます。

  • 費用はテキスト代と受験料のみ
  • 好きな時間に好きなだけ勉強ができる
  • 試験受験まで含めて、勉強期間、受験日など自分で決定ができる

できるだけお金を節約したかったり、勉強の計画など、受験までの間をすべて自分で決めたいという方であれば、独学がいいのではないでしょうか。

〇このブログ記事のまとめ〇

大学生のうちにMOS資格を取っておくことの大切さ、どうすれば資格を取得できるかについてお伝えをしてきました。

大学生でMOS資格をとろうかどうか、悩んでいる方がいらっしゃいましたら、参考にいただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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