小学生のうちは心配をせずとも、中学生や高校生、大学生にもなってくると

「パソコンを使えないと、本格的に授業についていけないのじゃないかなぁ…」

と心配する親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

すべてIT化されてしまった授業は、現代ではよっぽどの学校でない限り存在はしませんが、それでも昔と比べるとパソコンを使う機会は確実に増えては来ています。

では、パソコン教室では具体的に何を習っておけば良いのでしょうか。

今回は、中高生や大学生におすすめするパソコン教室の学習内容についてお伝えしていきます。

習うべきものその1:タイピング

筆者の独断と偏見でのイチオシですが、タイピングスキルは今から身につけておいて損は『一切』ありません。

なぜなら、これからの学校の授業だけではなく、将来就職した際においても役立つスキルであるからです。

特に大学や就職をすると、それまでの中学や高校と比べて、圧倒的に文字入力を行う機会が増えます。

パソコンを使って行う課題や業務では、未だに文字入力が大半を占めることはしばしばあり、提出の期限がある場合は文字入力のスピードが運命を左右します。

大げさですが、これは本当のことです。

例えば、筆者は大学時代、とある授業にて

「Wordの形式で、2000文字のレポートを来週までに提出しろ」

というような課題を出されました。

みんな死人のように青ざめた顔をしていましたが、もちろんやるしかありません。

筆者は内容を考える時間だけが必要であったので、1日内容を考えて、翌日には文章構成を考えながら入力をし、2時間程度でレポートを仕上げることができました。

一方、筆者の同期の友人は提出期限3日前になっても、

「なんでそんなにみんな早くできるの!?」

と悲鳴をあげながらレポートを作成していました。

彼女のレポート完成が遅れたのは、彼女が優秀でないというわけでもなく、課題の内容量が多かったのでもなく、「タイピングが非常に遅かった」のが原因です。

当時、彼女はパソコンのキーボードをがっつり見ながら入力をしており、タイピングの指も両手2本程度しかつかっていない状態でした。

これでは何日もレポートの作成にかかってしまうわけです。

タイピングは課題や業務を効率的にするカギを確実に握っています。

そのため、パソコン教室に通うと決まったのであれば、まずはタイピングから学ばれることをお勧めします。

習うべきものその2:オフィスソフト

全ての企業や学校で「Word」「Excel」「PowerPoint」をフル活用しているわけではありません。

学校だって、レポートを作成する「Word」や発表資料となる「PowerPoint」をちょっと使う程度ですし、就職した場合は「Excel」が圧倒的に必要だったりするなど、多少偏りはでてきます。

しかし、「使うか、使わないか」は別とし、全てを最低レベルでまんべんなくできるようになっておくことは非常に大切です。

「ちょっと触ったことがある」

「かんたんなものを作ったことがある」

というレベルは一見大したことがないように思われるかもしれません。

ですが、このちょっと触ったことがある、かんたんなレベルはやったことがあるということが、強みになってくるのです。

はっきりと言いますと、学生時代から仕事で使うような内容をオフィスソフトで勉強するのは、よっぽどの人でない限りはしんどいはずですから、無理をして学ぶ必要はありません。

ただ、本当の「初心者レベル」の教科書だけは、すらっと通っておくべきでしょう。

そして、かんたんな機能だけ把握ができたら、自分で好きなものを作ってみると、ソフトに実践的に慣れることができます。

「部活でやるイベントのPOPチラシ」だったり、「自分の好きなものを紹介するPOP」だったり、自分がおのずと興味を持てそうな内容からでも大丈夫。

デザインが思い浮かばない場合は、インターネットで「○○ デザイン」と検索してみて、ちょっとデザインの一部を拝借してみる、などでもOKです。

そうして、ちょっとずつ自分で使うことでソフトに慣れる、ソフトを使うことの楽しさを少し知ることが出来たら万々歳ではないでしょうか。

習うべきその3:プログラミング言語

プログラミング言語を教えてくれるパソコン教室は、なかなか見つからない可能性がありますので、その場合はオンライン講座での受講を探すと良いでしょう。

オンラインで学べるパソコン教室でプログラミング言語を教えてくれるところでもいいですし、Udemy(ユーデミー)のようにオンラインでさまざまな学習内容を提供している有料サービスを利用するのもOKです。

プログラミング言語を学んで、ITエンジニアを目指せなどと言うつもりは毛頭ありません。

ですので、プログラミングも初心者がとっつきやすいものであれば、どの言語でもいいでしょう。

目的は、「論理的思考」や「自分で物事を解決する力」を育むために使用する、というものです。

「プログラミング言語を学ぶこと=複雑なシステムを作り上げる」

というものを目指すのではなく、最初は本当に簡易的なプログラムだけでも問題ありません。

たとえば、「1+1の計算結果を表示させる」といった程度の内容でいいのです。

プログラミング言語の書き方を学んでみて、自分でやってみる。

そうすると、必ずうまくいかないことが出てきます。

計算結果が表示されなかったり、画面自体が表示されなかったりと、色々な失敗が出てくるようになります。

その際に、「何が抜けているのだろう」「何が原因なんだろう」「こうすれば解決するかなぁ」というように、自分で考える力をつけ、自分で解決しようとする必要が出てきます。

この力こそが、将来生きていくうえで必要になってくる力です。

そのため、どのプログラミング言語でもいいですから、簡易的なレベルのみでも結構ですから、一つプログラミング言語を触ってみるということは大切です。

また、これからの未来は、現代よりはるかにプログラミング言語が身近になった世の中かもしれません。

そういった時代が到来した際に「触ったことがない…」「やったこともない…」というのは、先ほどのオフィスの話と重複しますが、自身の不利になることもあります。

そういったことも考えると、余裕があるのであれば、何か一つはプログラミング言語にトライしてみても良いかもしれません。

最後に

中高生や大学生など学生さんに向けて、パソコン教室で習っておくべきオススメ3つをご紹介しました。

お子さんをパソコン教室に行かせたい方、何を習わせたらいいか分からない方は、参考にいただけましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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